国立大学法人 筑波技術大学保健科学部附属東西医学統合医療センター

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当センターの特色

当センターでの診療について

当センターでは、通常の病院や医院で行っている診療に加えて、漢方治療・鍼灸治療・あん摩マッサージ指圧・理学療法(リハビリテーション)を取り入れた統合的な診療を行っています。多くの場合、慢性的な疾患の治療を対象としております(救急診療には対応しておりません)

当センターを受診される動機にわけて当院での診療の特徴をまとめましたので、症状とあわせて受診の参考にしてください。
当センターでよくみられるお困りの症状診療科についてもご確認ください。

1)なんらかの症状があり、鍼灸治療や漢方治療を受けてみたい

初診で医師が診察し、病状の診断を行うと共に、治療の適応を検討いたします。私たちが多く診ている主な症状を下に列挙しています。当院独自の治療方針や得意としている・力を入れている疾患・症状などもありますので、参考にしてください。また、ここにあげたものは沢山の症状のごく一部になりますので、これら以外の症状でお困りの方もお気軽にご相談ください。初診の際に何科を受診して良いか分からない場合には、電話予約の際にご相談ください。なお、すべての専門外来がある訳ではありませんので、対応が困難なこともありますことをご了承ください。

2)西洋医学の治療であまり良くならないので東洋医学的治療や理学療法を受けてみたい

西洋医学で治療が困難な病気は、東洋医学などを用いてもやはり治療は難しいものです。しかし、私達の施設では漢方治療、鍼灸治療、あん摩マッサージ指圧・理学療法を用いて、症状を緩和すると共に体調を整えていくことを目指しています。東洋医学的診察を用いることで西洋医学では見えてこなかったことが見える場合もあり、また、それによって症状が緩和されることも多くあります。 すでにどこかで診察を受けている場合は、これまでの治療経過がわかる診療情報提供書やレントゲンなどの資料を持って来ていただけると再度検査を行わずにすみますので、可能な場合はご持参ください。また、他の病院での治療を継続しながら診療を行うことも可能です。

3)脳卒中や脳性麻痺の理学療法を受けたい

脳卒中後のリハビリテーションは維持期になると対応出来ない施設が多いかと思いますが、当センターでは維持期のリハビリテーションにも対応しております(ただし介護保険との併用には制限があります)。ご病状に応じて、鍼灸やあん摩マッサージ指圧などもとりいれ、全身の状態を整えていくことを目指しています。長期的なリハビリフォローが必要となるような脳性麻痺のリハビリテーションにも幅広い年齢層に対応しています。 詳しくはリハビリテーションのページをご参照下さい

4)心筋梗塞や呼吸疾患の運動療法を受けたい

当センターでは、心臓や呼吸器のリハビリテーションに力を入れています。あまり聞き慣れないかも知れませんが、いわゆる身体の筋肉と同じく、心臓や肺も適度に負荷をかけてその働きを維持していくことが大事です。心肺機能のモニターを行いながら最適な運動を行うイメージです。軽度の心不全なども適応となりますのでご相談ください。ご自宅での運動方法や強度について指導できる体制も整えています。 詳しくはリハビリテーションのページをご参照下さい

当センターについて 鍼灸・漢方・西洋医学の併用 東西統合医療を目指して

東西医学統合医療センター(旧「筑波技術短期大学附属診療所」)は、東洋医学(漢方・鍼灸)と西洋医学の治療を効果的に統合して提供することの出来る国立の大学附属診療施設として、平成4年4月に設立されました。当センターは利用者の半数以上が鍼灸・あんま・マッサージ・指圧施術を受けられるという、国立大学法人としては珍しい医療サービスを提供しています。医師による質の高い診療と鍼灸・あんま・マッサージ・指圧治療ならびに教育・研究を行い、地域医療に貢献することを目的としています。

診療組識としては、保険診療を行う診療部門リハビリテーション部門と、鍼灸・あんま・マッサージ・指圧の施術部門がそれぞれ独立していますが、機能的に統合したサービスの提供をめざしています。医師診察部門には漢方診療の日も設けておりますので、西洋医学に加えて東洋医学的な観点からも状態を把握し、心身の健康回復のためにより効果的な医療サービスが提供できるよう努めています。